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いただきストリートDS』(いただきストリートディーエス)は、2007年6月21日にスクウェア・エニックスから発売されたニンテンドーDSボードゲーム

概要[]

『いただきストリート』とは、ドラゴンクエストシリーズの生みの親・堀井雄二がゲームデザインを手がけた、1991年にアスキーが発売した『いただきストリート ~私のお店によってって~』を第一作目とするボードゲームシリーズ。第二作目からは販売元が堀井雄二が所属するエニックスに移っているが、『いただきストリート』の商標は現スクウェア・エニックスと、アスキーのゲーム事業から転身したエンターブレインを吸収合併したKADOKAWAが共同で持っている。なお、本作のクレジットにエンターブレインは記載されていない。

本作は、その『いただきストリート』シリーズの第七作目にあたる作品。タイトルの「DS」は対応ゲームハードを表すとともに、2つのゲームシリーズ『DRAGON QUEST』と『SUPER MARIO』をも表している。世界観やキャラクター、アイテムにBGMなどは双方の歴代シリーズから幅広く要素が登場しており、任天堂とスクウェア・エニックス(旧スクウェア)が共同で権利を持つ『スーパーマリオRPG』からもスクリーンショットやBGMが使用されている。任天堂が深くかかわるゲームであるものの、ドラゴンクエスト側はプレイステーション系列のハードで発売された作品からもスクリーンショットが使用されている。

キャラクターデザインはスクウェア・エニックスタイトルのコミカライズや『いただきストリート』シリーズの5、6作目のキャラクターデザインも担当したイラストレーターの天野シロ。

ゲーム内容[]

『いたスト』のルール[]

『いただきストリート』シリーズは、ボードゲームの『モノポリー』のようにマップ上のお店や株の購入によって資産を増やして大金持ちを目指すというゲームである。サイコロを振ってキャラクターを進めていき、とまったマスの種類によって様々な効果が発生する。

マップごと、モードごとに決められた目標金額を達成した状態で、スタート地点でもあるぎんこうマスに戻ってくることで勝者となる。所持金額が対戦相手より多くても、ぎんこうマスに戻ってこなくては勝利にはならない。

スペード、ハート、クラブ、ダイヤの4種類のマークが描かれたマスがあり、通り過ぎることでマークを回収し、4種類をそろえてぎんこうマスを通過することでレベルアップし、レベルアップボーナス(従来シリーズでは「サラリー」)として賞金が獲得できる。

マスの種類[]

ぎんこう
ゲーム開始時のスタート地点であり、目標金額をそろえた状態で通過すると勝利となる最重要マス。4つのマークを集めた状態で通過することで、レベルアップボーナスを獲得できる。何も持っていない状態でも、通過するだけで株を購入することができる。
お店
最も数が多く、最も重要となるマス。空地の状態のマスにとまると土地代を支払ってその店を自分の物にすることができ、誰かが所有している状態でとまると設定されている「買い物料」を所有者に支払うことになる。自分が所有する店にとまると「増資」をすることができ、買い物料や店の規模を増量させられる。
店のランクは6段階あり、低いものから紙の店木の店銅の店銀の店黄金の店グランドクロスとなる。
他者の店にとまったとき、総資産が店の値段の5倍の額を超えている時、その額を所持者に支払って店の所有権を強奪する「5倍買い」という行為が可能になる。
マークマス
4種類のマークが描かれたマス。通りすぎることで書かれたマークを入手でき、ぴったりとまることでチャンスカードを1枚獲得できる。チャンスカードマスに含まれるため、「チャンス以外にワープ」の効果のチャンスカードでは移動することができない。
チャンスカード
?マークが描かれたマス。とまることでチャンスカードを1枚獲得できる。
カジノ
とまることでカジノゲームを遊ぶことができる。
ラッキー
顔の書かれたスターが描かれたマス。とまることでキャラクターの体の周りにスターが飛び回り、そのターン他者の買い物料支払いの分け前をもらうことができる。分け前の配分が多い「超ラッキー」マスも存在。
株屋
ドルマークが印字されたカブが描かれたマス。とまることで株の購入が行える。

ツアーモード[]

各キャラクターが用意したルールで行う1人用の勝ち抜きモード。マップ、対戦相手、目標金額がツアーごとに決められており、複数ゲームが1セットになっているツアーも存在。

トロデーン城であそんで~んツアー
初期状態で唯一解放されているツアー。スライムが案内するツアーで、難易度は高くない。回るマップはトロデーン城のみ。
目標金額は12000G、対戦相手はスライム、キノピオ、ももんじゃ。このツアーをクリアすることでももんじゃがフリープレイで選択可能となる。

登場キャラクター[]

初期対戦相手[]

スライム
  • 強さランク:D
シリーズでたいてい最弱のモンスターとして君臨するかわいらしい魔物。あまり複雑なことは考えないようである。
プリン
  • 強さランク:C
『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』の主人公パーティ3人のうちのひとりである、勇者ロトの血を引くムーンブルク王国の王女。原作では裏技を使わない場合いくつかの候補からランダムで決められるので決まった固有名は存在しておらず、「プリン」はその名前候補の中の1つ。滅ぼされたムーンブルクの復興資金を得るため『いたスト』に参戦。
「きせかえショップ」の店員も担当している。
クリフト
  • 強さランク:C
『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』のパーティメンバーのひとりである、サントハイムの城に仕える神官。防御呪文や回復呪文を得意とし、『いたスト』でも手堅くお金を稼ぐ。
つうし
ヤンガス
  • 強さランク:D
チュンソフト(現:スパイク・チュンソフト)が手掛ける『不思議のダンジョン』シリーズに属するスピンオフ作品『少年ヤンガスと不思議のダンジョン』で主人公を務めた、『ドラゴンクエストVIII』の登場人物・ヤンガスの少年時代の姿。ならず者の街パルミドで大盗賊を夢見る。まだまだ子供であるため思考は単純。
マリオ
  • 強さランク:A
言わずと知れたスーパースター。『いたスト』も卒なくこなしゴールを目指す。
ピーチ
  • 強さランク:S
キノコ王国のお姫様。おしとやかだが芯が強く、『いたスト』はマリオより強いらしい。
ヨッシー
  • 強さランク:B
マリオの心強いパートナー。食いしん坊でおっとりした性格だが、本気を出すとすごい力を発揮するらしい。
キノピオ
  • 強さランク:C
キノピオたちの中から、ピーチ姫のおつきであるキノピオが参戦。心優しく平和を願っているため、お金儲けについては少々頼りない。
メインメニュー画面の案内役も務めている。

隠し対戦相手[]

ももんじゃ
  • 強さランク:C
『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』で初登場した、鳥に似た尾の目立つ魔物。スライムが主役のアクションジャンルのスピンオフ『スライムもりもりドラゴンクエスト』シリーズではスライム達と対立する「しっぽ団」の主要メンバーで、本作ではその要素が強く反映されている。魔物なので思考は単純。
「トロデーン城であそんで~んツアー」をクリアすると解放。
ルイージ
ドンキーコング
アリーナ
キャサリン
ワリオ
デイジー
ビアンカ

その他のキャラクター[]

ジュゲム
チャンスカードから登場。「お休みエンジェル」を自称し、サイコロを振って進みながら通りすぎた店に1ターン休業要請を出す。従来シリーズにおける"ホリデーモン"と同じ役割。
おどるほうせき(ジュエル)
『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』で初登場したモンスター。名前は『ドラゴンクエストV』から。関西弁で話し、無限に生み出せる金銀財宝で散財を楽しむ。
チャンスカードから出現。毎ターンサイコロを振って進み、お店に立ち寄って買い物料を支払って行ってくれる。従来シリーズにおける"マハラジャ"にあたる役割。
ホイミスライム
『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』で初登場したモンスター。名前や設定は『ドラゴンクエストIV』から引き継がれており、主人であるライアンの名前を口にすることもある。人間になることを夢見ており、人々に優しくすることが人間に近づく第一歩だと思い込んでいる。
チャンスカードから出現。毎ターンサイコロを振って進み、すれ違ったプレイヤーに持っていないマークをひとつ配っていく。従来シリーズにおける"マークエンジェル"にあたる役割。
まどうし
『ドラゴンクエスト』で初登場したモンスター。チャンスカードに描かれており、「ラリホー」を使用してそのターン全員の店を休みにさせてもう一度サイコロが振れる。
おばけキノコ
『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』で初登場したモンスター。チャンスカードに描かれており、「あまいいき」を使用してそのターン引いた者の店を休みにさせる。
まほうおばば
『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』で初登場したモンスター。チャンスカードに描かれており、「バシルーラ」を使用して引いた者以外のプレイヤーの位置をバラバラに吹き飛ばす。
勇者、ライアン、マーニャ、トルネコ
『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』のパーティメンバー。「魔神像」マップの背景で、魔神像の左目から飛び降りる様子が繰り返し見られる。
ようがんまじん
『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』で初登場したモンスター。「死の火山」マップで、キャラクターを手の上に乗せて運んでくれるお助けキャラとして登場。
パックンフラワー
通信プレイ時のマッチング画面以降の案内を担当する。カジノゲーム「あみだドカン」ではハズレとして登場し、マップ「マリオサーキット」では原作同様背景に見られる。

バトルマップ[]

初期マップ[]

トロデーン城
『ドラゴンクエストVIII』に登場する、トロデーン王国の王城をモチーフにしたマップ。
シリーズ恒例の8の字をした初心者向けマップ。
  • エリア名:トラペッタ、リーザス、ボルトリンク、パルミド
ヨッシーアイランド
スーパーマリオ ヨッシーアイランド』のヨッシーアイランドをモチーフにしたマップ。
2つの円形ルートを縦に繋いだ形のマップで、接続部から円形ルートに抜ける時は左右どちら回りを選ぶことが可能。
  • エリア名:あかヨッシー、みず色ヨッシー、きいろヨッシー、みどりヨッシー、あおヨッシー、ピンクヨッシー
マリオサーキット
マリオカート ダブルダッシュ!!』版マリオサーキットをモチーフにしていながら、BGMは『スーパーマリオカート』のマリオサーキットというちぐはぐなマップ。
複数の円形コースに分かれており、マークを集めるにはそれぞれを巡回しなくてはならない。
  • エリア名:カーブ、ストレート、ピット、スタンド、シケイン、ヘアピンカーブ
幽霊船
『ドラゴンクエストIII』に登場する幽霊船をモチーフにしたマップ。
交差点が2か所あり、マークを狙うか店を狙うかでルート取りが変化する。
  • エリア名:フィギアヘッド、デッキ、マスト、セイル、船長しつ、そうだしつ

隠しマップ[]

魔神像
『ドラゴンクエストIV』に登場した魔神像のダンジョンをモチーフにしたマップ。
  • エリア名:はら、みぎて、みぎうで、みぎむね、あたま、ひだりむね、ひだりうで、ひだりて、みぎあし、ひだりあし
ピーチ城
スーパーマリオ64』などに登場したピーチ城モチーフのマップ。BGMは『スーパーマリオRPG』のキノコ城下町のBGM「Hello' Happy Kingdom」。
スイッチを押すと左右の輪っか状のエリアが2つに分かれる。別れた側のエリアは周回がしやすくなるが再びスイッチを押すか土管を利用しないと元の場所に合流できなくなる。
エリア名:ピーチのへや、かいぎしつ、エントランス、えっけんの間、しつむしつ、ぎょくざ、ピーチガーデン、じょうもん
死の火山
『ドラゴンクエストV』に登場したダンジョンがモチーフのマップ。
スイッチによりエリアがばらばらに分かれる。ようがんまじんにエリア間の移動をしてもらえるマスなども存在。
  • エリア名:炎の爪、マグマの杖、炎のたて、聖なる種火、炎のリング、炎のブーメラン、炎の剣
マリオスタジアム
スーパーマリオスタジアム ミラクルベースボール』のマリオスタジアムがモチーフのマップ。
内野のダイヤと、それを延長するように左右側にはみ出た外野で構成されている。
  • エリア名:キャッチャー、サード、ファースト、レフト、センター、ライト、セカンド
スラバッカ島
『スライムもりもりドラゴンクエスト 衝撃のしっぽ団』の舞台となる、まもの達が住む島がモチーフのマップ。
マップの形もスライムをかたどっており、目の部分にあたる浮島の使い方がカギ。
  • エリア名:スーランの町、カラカラ水源、しっぽ団、スーランビーチ、ノッケの森、ニコミスキ鉱山、メラゾマ火山、ミオ・ロシタル
ドルピックタウン
スーパーマリオサンシャイン』に登場したドルピックタウンがモチーフのマップ。
一周が広くマーク数も少ない。大砲の使い方が重要。
  • エリア名:エアポート、リコハーバーピンナパークシレナビーチマーレのいりえモンテのむらビアンコヒルズ
カンダタ遺跡
『少年ヤンガスと不思議なダンジョン』に登場する遺跡がモチーフ。
円形が何層にもなった地形が特徴で、スイッチにより地形が変化する変則的なマップ。
  • エリア名:小さなメダル、ドラゴンキラー、くさったパン、大きなパン、チーズシールド、トンネルの杖、そうこのつぼ
スーパーマリオブラザーズ
初代『スーパーマリオブラザーズ』がモチーフのマップ。背景は地上面と地下面の様々なステージが組み合わさっている。
マップは巨大なMの字を描いており、比較的シンプル。
  • エリア名:WORLD1、WORLD2、WORLD3、WORLD4、WORLD5、WORLD6、WORLD7、WORLD8、WORLD9
アレフガルド
『ドラゴンクエスト』~『ドラゴンクエスト3』の舞台となる、勇者ロト伝説発祥の大陸がモチーフ。
右側のエリアで安定して周回するのがベストだが、ワープにより浮島に飛ばされてしまうためこちらにも店を構えておくことが大切。
  • エリア名:沼地の洞窟、マイラの村、聖なるほこら、あめのほこら、リムルダール、ラダトーム、りゅうおうの城、ガライ、ロトの洞くつ、ドムドーラ、メルキド
クッパ城
New スーパーマリオブラザーズ』の最終面のクッパ城をモチーフにしたコース。
4種類のマークが順に切り替わるマスと、4方向にのびるそれぞれのマークがもらえるルートがあり、分岐路を進みか否かの判断がカギとなる。

余談[]

  • 毎ターン、コマを進める際に振る(キャラクターの描かれている大きさと比較すると)巨大なダイスは、演出ではなく本当に物理的に巨大なものを各キャラクターが投げていることが「クソでかいサイコロ」「おもくて もてなあい♡」などのセリフから察せられる。

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外部リンク[]

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